世論観測所

政治経済、教育、時事ネタなどを中心に独自の視点で論評

自分の子供の生存戦略を考える

私には2人幼い子どもがいるのだが、最近になって「どうやって教育していこうか」を真剣に考えている。

恐らくアベノミクスは遅かれ早かれ立ち行かなくなるだろう。社会保障費は増大し、貿易赤字が増え財政赤字との双子の赤字に苦しむというあまり考えたくない未来しか想像が出来ない。

先が見通せない中で、子供を育てていかなきゃならない。自分はまぁなんとかなるにしても、子供が将来生活に困らないように「自分の力で稼ぐことができて、ご飯を食べることができる」ように育てていくのが親としての最低限の努めだと思っている。

塾に通わせて良い学校に入れて、良い大学にいかせるという「今までの子育ての定石」はこれからの時代には合わないし、「知識詰め込み型教育」の日本においては意味が薄れてくるだろう。ではどうするか?どのように今の子供達を教育していくべきか?子どもがこれからの時代を生き抜くための「生存戦略」を考えてみた。

生存戦略その1. 子どもにプログラムを教える

まずはプログラムを教えることが最も有効だと考えている。プログラムができればとりあえず仕事には困らないだろう。


Facebook元役員「プログラミングを学ぶのなら、生涯仕事に困らないことを私が保証しよう。」

ちょっと前にこの記事がだいぶバズっていたが、プログラムはこれからの社会でますます重要になるのは疑いようもない。オバマ大統領自身が子供達に向けて「アメリカの為にプログラムを学ぼう」と呼びかけているほどだ。それだけ「プログラムできる」スキルは重要視されている。日本でも、アメリカでも、世界中どこでも「プログラマーは需要がある」。


米国内で最も年間給与が高い「プログラミング言語 」トップ12 - Media-Pickup

アメリカではプログラマーの給与が高い。一方日本はというと...


求人案件から見るプログラミング言語別給与ランキング 1位はPython - ITmedia ニュース

アメリカの半分以下である。日本でプログラマーとしてやっていくのは「今は」割にあわないかもしれないが、今後その重要性が見直されて日本のプログラマーの給与も上昇していくのではないだろうか。日本がダメだったら世界のどこか別の場所に行って働いても良い。

生存戦略その2. 英語と中国語を身につけさせる

私が考える優先度としては「プログラム>語学」ではあるが、英語と中国語は身につけさせたい。この2つを身に付ければ恐らく世界中のどこへ行っても仕事が出来るだろう。

そして何より「日本という国」に留まらずとも良いということになる。万一日本経済が破綻して、とんでもない状態になったとしても、他の国で仕事を得る事ができる。あるいは日本にいながらでも外国人や外国の企業とビジネスが出来るだろう。

生存戦略その3. デザインを身につけさせる

優れたプロダクトやアプリケーションは優れたデザインであることが必要条件である。これからの時代はプログラマーも「デザイン」が出来る事が必要だろう。デザインが人並み以上にできれば一人で「それなりのクオリティ」でプロトタイプを作ることができる。

これは仕事をしていく上でも大きなアドバンテージとなる。さらに言えば「デザイン」も「プログラム」も出来るクリエイターはそうそう居ない。それだけ希少価値のある人材と言える。

まとめ

自分の子どもをプログラマーにするための計画はすでに進行中。文科省プログラミンをやらせてみたら結構はまっているので、第一段階としてはまずまず。今後は英語とデザインをどう教えていくべきか色々と試行錯誤しつつ、このブログでも報告していこうと思っている。

 

「どうして解散するんですか」の波紋

「どうして解散するんですか」が話題になってるので一言いっておくかと思ったら、思わぬ方向から変化球が来た。

facebookの投稿は一度削除されて、再度「保守速報」へのリンクが消された形で投稿し直されている。恐らく投稿したのは本人ではなく安倍首相の秘書や周りの人なのだろうが、 それにしても軽率と言わざるを得ない。

安倍 晋三 - 携帯アップロード | Facebook

 さらには一国の総理がネットで既にフルボッコにされたサイトを批判するというのも珍妙な光景だ。ネット界隈の話題をほじくりかえすような事をせず、泰然自若としていればいいのに安倍首相もケツの穴もが小さい。

ちなみに...私個人の意見としては「あまりに卑劣な「小学四年生なりすまし」事件に思う」と全く同意。世の中に問題提起するにしても、もう少し別のやり方を考えるべきだったと思う。

「どうして解散するんですか」を開設した20歳の若者が「首相が釣れる事までを織り込んであのサイトを作った」のであれば大したものではあるが...。まぁそれは無いか。

みんなの党は結局「みんな」の党ではなかった


みんなの党 - 両院議員総会を近く開催、解党へ

結局のところ「渡辺個人商店」からの脱却が出来なかったって事だろうね。

良くも悪くも渡辺前代表のワンマン政党であって、その中心人物がDHC会長からの献金疑惑で失脚して党内路線対立→ごたごたで空中分解。

みんなの党」って言ってるけど、結局は「政治家のための自己満足オナニー政党」でしたねというのが感想。初期の頃の政策とかは個人的には期待していたんだけどな〜。

 

維新の党も期待はずれだし、次世代の党は党幹部が高齢ばかりで次世代に行く前にあの世に行きそうだし、社民、共産はいざしらず、公明はありえないし...。かといって民主党に再び期待も出来ないし、国民はどこに投票したらいいんですかねぇ。

 

ウィンストン・チャーチルの言葉を思い出す。

民主主義は最悪の政治体制である。

今出来る事は、少しでも「マシ」な候補者に投票するしか無いっていうのが悲しいところ。

孫正義、南場智子の指摘する日本の競争力と復活への道

ちょっと目に止まった記事があったのでメモがてら言及しておく。

断言します! 日本がモノ作り産業で競争力を取り戻せる日は二度と来ない!|リーディング&カンパニー株式会社

この記事の要旨は以下

  • 「モノ作り」で日本が競争力を取り戻すことはもはやない
  • 日本の教育「暗記7割、思考3割」を逆にせよ
  • 日本復活を狙うならアジアを中心としたモバイルビジネスが有望
  • 創造性を伴うクリエイティブな分野や産業にシフトすべき

孫正義の言ってることをもとにしてる記事なので、まぁ取り立てて新しい事でも無い。私も完全に同意だ。

(孫さんは昔から同じことを繰り返し主張してる)


白熱激論! 田原総一朗×孫正義「なぜ日本からiPhoneが生まれないのか」 電子教科書は日本を救うか 第2回 | 田原総一朗のニッポン大改革 | 現代ビジネス [講談社]

 

例えば↑これ2011年の対談。

 

ごく最近目にした記事ではDeNAの南場さんも同じような事をインタビューで語っている。


南場智子さん「プログラミング教育で日本からザッカーバーグを」【DeNA創業者】

 

孫さんも南場さんも共通した見解というのが「自動車やエレクトロニクス」といった旧来の「オールドエコノミー」ではもう中国や人口の多い新興国には勝てないということだろう。

資源がない日本が今後100年、200年と存続していくためには稼がなければならない。しかしオールドエコノミーでは物量に勝る諸外国には勝てない。今かろうじて勝っている分野も遅かれ早かれ追いつかれる。そうなったときではもはや遅いのだ。

私個人の考えとしては日本復活の鍵は「教育」にあると思っている。

同調圧力


長嶋一茂「モーニングバード」で韓国人の顔を揶揄した共演者叱る - ライブドアニュース

一茂が正しい。飯田さんには幻滅した。

同調圧力っていうのかね、韓国人であろうと中国人であろうと欧米人であろうと「一括り」で語るのは危険。

最近のネトウヨはそういうのが多い。

小中学校でのプログラミング教育は失敗しか見えない件

小中学校でのプログラミング教育がにわけに話題になってきた。

実は平成24年度から新学習指導要領では中学校からプログラミングが必修項目に入っている。国全体としてIT技術者、プログラマーを育てるという方針は間違ってはいない。何故なら資源のない国である日本で利益を最大化するためには「無」から「有」を生み出すことの出来るプログラムは非常に理にかなっているからだ。

しかし、ここで心配なのは教育現場である。ITやプログラミング教育を声高に叫んでみたところで現場の先生にはノウハウが無い。ましてや専門的にプログラムの知識を持っている人など一握りだろう。

Rubyの生みの親であるまつもとひろゆきさんが以下のような記事を書いていた。

学校をプログラミング教育の現場にするためには、当然のことながらプログラミングを教える教師が必要です。しかし、現在の小学校・中学校の教員でプログラミングの能力を持つ人はごく少数でしょう。もちろん、教科書通りに教えることができる人は短期間で用意できるかもしれませんが、それでは子供たちにプログラミングに前向きな気持ちを伝えることは困難でしょう。中学生時代にプログラミングをはじめた私自身も含めて、若い頃からプログラミングに「はまった」人たちは、結局、コンピュータを使いこなすのが楽しいからこの道に進んだようなもので、教科書に書いてあるから、あるいは学校の授業だからという理由でプログラミングをはじめた人など見たことがありません。プログラミングを教えるというのであれば、少なくとも教える人はプログラミングの楽しさを自覚している人でなければ成果をあげられないと思いますし、そのような人をそれぞれの学校に配備するのは大変な困難ではないかと思います。

http://www.rubyist.net/~matz/20130612.html

全くもってその通りだと思う。プログラムをたいしてやったことのない俄仕込みの先生から果たして「プログラム」の楽しさを生徒に教えられるのだろうか?

適正に「評価をする」ことも困難がつきまとう。

人によって出来栄えが10倍、100倍あるいは1000倍も違うようなものを学校の成績としてどのように評価したらよいのか途方にくれます。

 http://www.rubyist.net/~matz/20130612.html

ある種創造性を伴った「芸術作品」のようなプログラムを学校の先生が適切に評価 できるのか疑問である。

そういった中で下記の記事は非常に興味深い。

表現のためのプログラミング、という教え方 - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

「プログラム」はあくまで表現するための「道具」であるという考え方は新しい。今のプログラミング教育にはこの視点が欠けているのではあるまいか。私はアプリケーションやソフトというものは言わば「総合芸術作品」だと思っている。道具だけ教えたところで素晴らしいアプリやツールが生まれるわけではないのだ。

今のままのプログラミング教育では日本のソフトウェア産業は大きく育たないだろう。

中国スマホメーカー「シャオミ」はAppleを越えるか?

興味深い記事が東洋経済に乗っていた。


赤い新星「小米」、ついに世界シェア4位へ | 通信 | 東洋経済オンライン

 

赤い彗星こと「シャオミ(北京小米科技)」は以前からその存在を注目していた企業だか、いよいよその成長がめざましくなってきたという印象だ。

 

この記事によると韓国のLGやサムスンなどライバル企業が軒並みスマホの出荷台数を落としているのにくらべ、シャオミは5.3%から5.7%へシェアを増やしている。シャオミは2010年に設立された企業だが、2014年の売上高は約1兆3000億円を見込んでいる。その成長には目を見張るものがあろう。

躍進の立役者はシャオミの雷軍CEOだ。彼の特集記事が同じく東洋経済オンラインに掲載されているので是非読んでみて欲しい。


中国のジョブズ、北京小米CEO雷軍氏の素顔 | オリジナル | 東洋経済オンライン

この記事からも分かるようにマスメディアへ広告を出さず、ひたすら「米粉(シャオミのファン)」へのサービスや製品を改善していくといった手法は新しい。革新的な考えの持ち主ということが伺える。なるほど「中国のジョブズ」と言われる所以だろう。

中国は人口が多く、まだまだ携帯電話を持っていない潜在的な顧客が埋もれている。日本のように飽和した市場ではないので将来性も抜群だ。

さらにシャオミは単なる携帯電話メーカーにとどまらず、雷軍CEO自ら「手本にすべきはAppleAmazon」と公言している。

2~3年後すぐにAppleを越えるということはないだろうが、10年先くらいにはあるいは...シャオミの今後の成長に目が離せない。