世論観測所

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電気代がボディーブローのようにきいてくる。


関西電力が再値上げへ…10%超、来春にも : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

アベノミクスは個人的に成功してもらいたいと思っていたが、現実はそうもいかないようである。名目賃金は上昇しても実質賃金は下がり、円安は120円を突破。円の価値は数年で半分近くまで減った事になる。

アベノミクスは一時的にきく栄養ドリンクのようなものだ。株価が上がったとか、失業率が減ったとか言っているが、それは市中にお金をじゃぶじゃぶ出したので結果的に株が上がっているだけで、ドルベースで見るとそれほど上がっていない。

失業率もインフレで実質賃金が下がったため見かけ上改善しただけであって、その本質は労働者から資本家への所得移転が行われているだけだ。

その上円安になったので、輸入に頼っているありとあらゆるものが値上げされている。一番の問題は電気代だ。原発再稼働が見通せず、円安による燃料費高騰でさらなる値上げが計画されている。

私自身はアベノミクスは悪性インフレを招いただけで、結局失敗に終わると見ている。安倍首相は憲法改正集団的自衛権にご執心なようだが、本気でやらなければならないのは社会保証制度の見直しと、規制改革、産業構造の大転換だ。